テレビ事業がソニーの業績悪化の原因
経営再建中のソニーであるが、ソニー赤字の原因は固定資産の減損だ。これは、過去の設備投資が、それに見合った利益を得られると見込めなくなり損失を計上したことが原因である。簡単に言えば、投資の失敗が原因だ。
テレビ事業は、韓国勢や台湾勢などと世界的な競争が激しい。この分野で、ソニーは過去のトリニトロンテレビのような、画期的な商品を販売できておらず価格競争に巻き込まれている。
シャープと提携解消きっかけ
ソニーは、テレビ事業の激しい価格競争に対応するため、シャープと提携したが、その後、シャープ以外からの調達切り替えた。シャープのテレビ事業をホンハイが再建に乗り出してから、ソニーの子会社社長であった三原氏を派遣。シャープとソニーは、取引が戻ったようだ。2012年11月22日の日経新聞2面を見てみよう。ソニーは09年、堺工場に一部出資した。その後、家電エコポイント制度などの特需で液晶パネルが不足すると、シャープは自社のテレビへの供給を優先した。「ソニーは二度とシャープからのパネルを買わない」と怒った。(日経新聞)
ホンハイは三原を間に立てることで、そのソニーから注文を取り付けた。(日経新聞)シャープとの提携関係は、ホンハイが間に入ることで、取引が戻ったようである。
ソニー シャープとの関係
簡単に時系列に並べて見よう。
- 2009年にソニーが、シャープ堺工場に一部出資
- 家電エコポイント制度をきっかけに、シャープと仲違い
- ホンハイがシャープに出資
- ホンハイが、ソニー子会社元社長の三原氏を派遣
- ソニーとシャープの液晶パネルの取引再開
ソニー シャープから新型液晶パネルの供給を受ける
新型液晶パネルのIGZOの販売先であるが、シャープはIGZOをソニーに販売するだけでなく、他社にも販売するようだ。シャープが、画像の美しさや消費電力の少なさが特長の新型液晶「IGZO(イグゾー)」を富士通やソニー、台湾のパソコン大手エイスースに供給することが22日分かった。2013年に各社が発売するパソコンやタブレット型端末に搭載される見通し。(共同通信)新型液晶の用途について見ると、パソコンやタブレットとなっており、テレビではないようだ。シャープは複数企業に、新型液晶パネルを提供するため、パネルを搭載している事が、競合他社と比較して優位になるわけではなさそうだ。
ソニーが、シャープから新型液晶パネルIGZOを調達するようだ。その用途は、パソコンやタブレット型端末に搭載されるようであり、テレビではなさそうだ。シャープのIGZOは、省電力と綺麗な画質が宣伝されており、ソニー製品でも来年、見る事ができるのかもしれない。 スポンサードリンク
0 件のコメント:
コメントを投稿