年初来安値から回復
ソニーの年初来安値は、2012年11月15日の772円であったが、2012年12月17日の終値が919円となっており、年初来安値の水準から回復している。- 2012年3月16日 年初来高値1832円
- 2012年11月15日 年初来安値772円
- 2012年12月17日 919円
ならべてみると、ソニーは年初来高値の水準であり1800円の株価から、株価が年初来安値まで低迷。その水準から、直近の円安傾向により、株価を戻した形だ。
ソニーが株価を戻しているが、すぐに思いつく要因は2つだ。
安倍総裁の発言と円安
- 自民党の安倍晋三総裁の発言
- 自民党の衆議院選挙の勝利と円安傾向
では、上記の2つについて見てみよう。
これについては、日本の代表的輸出銘柄であり、よく比較対照となるパナソニックやシャープについても同様である。
自民党の安倍晋三総裁の発言
11月26日のフィナンシャルタイムズを見ると、安倍氏の発言により市場がどういった反応を受けたのかが非常に分かりやすい。パナソニック株価は、円安で上昇期待と安倍発言に注目すべきだが、ソニーも代表的な日本の輸出銘柄であり注目すべきだ。一番大きな圧力を掛けているのは安倍晋三氏、来月の総選挙後に連立政権を率いる可能性が高い野党の党首である。日銀を攻撃する安倍氏は、高いインフレ目標の設定と、「無制限」の緩和、円安誘導策の実施を約束している。(フィナンシャルタイムズ)次期首相の発言として、市場は反応。輸出関連株は、円安による業績の改善期待により株価が上昇した。ソニーは、日本の代表的な輸出企業のため、円安はソニー株価に対していい影響がでる。
投機筋の円売りポジションが強い
フィナンシャルタイムズは、安倍氏の発言と同時に、投機筋の円売りポジションが膨らんでいた事に言及している。アブソルート・ストラテジー・リサーチが集計している世論調査の調査によると、円売りのセンチメントがこれほど強くなったのは過去5年間で1度しかなく、投機筋のポジション(持ち高)は危険なほど円の空売りに振れている。(フィナンシャルタイムズ)注目すべきは、投機筋が円の空売りを行っている点だ。投機筋が円安に賭けた所に、自民党が選挙に勝った。他の機関投資家や、個人投資家も円売りを視野に入れる事はある意味、必然と言えるのかもしれない。
ソニー株価が高値の理由についても見てみると、安倍総裁の発言と自民党の衆議院選挙の勝利がありそうだ。そう考えると、安倍政権がどういった経済政策を実行するのかで、為替の動向と株価に変化がありそうだ。 スポンサードリンク
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