ソニー銀行3社の出資で発足
ソニーフィナンシャルホールディングス
ソニー本体は業績が悪化しており、子会社のソニー生命の格付け悪化がすでに報道されています。ソニーフィナンシャルホールディングスを親会社として、ソニー銀行、ソニー生命、ソニー損保の3社があります。
- ソニー銀行
- ソニー生命
- ソニー損保
今回は、ソニー銀行について見たいと思います。
ソニー銀行の発足
ソニー銀行は、2001年4月2日に発足していますが、当初は、3社による出資で始まっています。ソニー銀行について、ソニー単独出資の状況が、ずっと続いていたと考えていた方は多いのではないでしょうか。では、ソニー銀行の発足当初の企業概要について見てみましょう。
さくら銀行とJPモルガン証券も出資
ソニーは、2001年 3月23日に銀行免許の予備審査終了のお知らせ 4月に新会社「ソニー銀行株式会社」発足予定のプレスリリースをだしています。- 会社概要(予定) 【2001年1月31日既発表】
- 社名 ソニー銀行株式会社(英語名称:Sony Bank Inc.)
- 本店所在地 東京都港区南麻布
- 代表取締役社長 石井茂(現 ソニー株式会社 金融サービス事業準備室 室長)
- 取締役 7名(ソニー(株)5名、(株)さくら銀行1名、JPモルガン1名)
- 資本 375億円(ソニー(株)80%、(株)さくら銀行16%、JPモルガン4%)
- 従業員数 当初80名程度
ソニー銀行の資本を見ると、ソニー、さくら銀行、JPモルガン証券が出資している事が分かります。
JPモルガン証券が売却
ソニー銀行はソニーが最大の株主
ソニー銀行の出資は、3社で始まっていますが、出資割合を見るとソニーが圧倒的な大株主であることが分かります。2005年になると、ソニー銀行に出資する3社のうち、最も出資割合の低いJPモルガン証券が持ち株の売却を行っています。
JPモルガン証券が持ち株を売却
2005年9月14日の時事通信によると、JPモルガン証券の保有する全株式を、9月12日付で買い取ったと報道されています。ソニーが買い取った、ソニー銀行の株式の買取額は、15億円程度とされています。- JPモルガン証券がソニー銀行の株式を3.2%保有
- 2005年9月12日 ソニーがJPモルガン証券の
- ソニーは、ソニー銀行の株式を15億円程度で買い取り
三井住友銀行が売却
ソニー銀行の完全子会社化
2008 年2月29 日ソニーフィナンシャルホールディングスが、ソニー銀行の株式を三井住友銀行から、買い取っている事が分かる。では、その詳細について見てみよう。
ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社(代表取締役社長 德中 暉久/本社 東京都港区、以下「SFH」)は、本日開催の取締役会において、下記のとおり、株式会社三井住友銀行が保有するソニー銀行株式会社(代表取締役社長 石井 茂/本社 東京都港区、以下「ソニー銀行」)の発行済み株式を買い取り、完全子会社化することを決議いたしましたのでお知らせいたします。
ソニー銀行の持株数変化
ソニーフィナンシャルグループが、ソニー銀行の株式を、三井住友銀行から買い取っているのが分かると思います。- 三井住友銀行のソニー銀行株式 買取前 株式数440,000株 持分比率88.0%
- 三井住友銀行のソニー銀行株式 買取後 株式数500,000株 持分比率100.0%
三井住友銀行からのノウハウを得た
金融危機は過ぎ去っていますが、三井住友銀行は、持ち株を売却しています。資産整理の意味合いがあったのかもしれないですが、一定の役割を終えたと判断したのでしょう。ソニーのメインバンクは、三井住友銀行ですが、ソニー銀行への関与を見ると密接な関係であり、事業が軌道に乗っている事が分かるのではないでしょうか。 スポンサードリンク
0 件のコメント:
コメントを投稿