ソニー40歳代の社員評価とリストラ部屋について見ると、在籍期間が長期化するほど待遇が悪化しています。ソニーの早期退職制度が直近の給与水準に、一定の割合のお金を支払う場合、早くやめた方が得をする仕組みにしているのかもしれないですね。
(1)ソニー追い出し部屋とリストラ
ソニーの追い出し部屋は、ソニーの元会長や役員が執務室を置いていたフロアに設けられています。ソニー社員がリストラ部屋で働いているときに、どういった思いで働いているのか見ましたが、
どういった評価体制になっているのか見てみましょう。
(2)キャリアデザイン室の人事評価と仕組み
キャリアデザイン室が人員削減のための部署であることは、社員なら誰もが知っている。この部署がほかと大きく異なる点は、配属された社員の人事評価が、多くの場合に「最低レベル」となり、在籍期間が長くなるほど、給与がダウンする仕組みになっていることだ。というのも、仕事の内容がソニーの業績に直接貢献するものではなく、他社への転職を含めて本人の「スキルアップ」を目的としているためだ。
ソニーが社員評価について不利な仕組みを整えることで、リストラ部屋に配属された社員が自発的に退社する仕組みが整えられていることが分かります。
- ソニー社員はキャリアデザイン室配属後に人事評価が最低レベルになる
- リストラ部屋に在籍期間が長くなるほど、給与がダウン
- ソニーの業績に貢献しないため
ソニー社員が、リストラ部屋に配属されると業績に貢献する仕事がないため、給与がダウンする仕組みのようですね。ソニーに希
望退職制度があった場合、直近の給与をベースとして退職金の割り増し金額が決まるとすれば、早期に退職するほうが得する仕組みなのかもしれないですね。
(3)ソニー40代社員とリストラ部屋の仕事
同じくキャリアデザイン室に所属するBさん(40代)によれば、「ノルマや課題もなく、残業もない」という。「何をやっていてもいい」とはいうものの、「社外で英会話を学ぶ場合には自分で授業料を払わねばならず、近場での無料の講習会に参加する際に交通費が出る程度。社内の仕事を斡旋してくれることも皆無に等しく、自分で探し出さなければならない」(Bさん)
ソニー40代社員の仕事内容について見ると、
40歳再就職とパナソニックで見た事例と似ていることが分かります。ソニーやパナソニックなど、日本を代表する上場企業が業績悪化で余裕がなくなり、リストラ部屋を活用していることが分かると思います。
(4)リストラ部屋と転職活動
しかし、大規模な人員削減が続く社内では新たな仕事を見つけることは困難で、必然的に転職のための活動を余儀なくされる。「上司」に当たる人事担当者とは1~2週間に1度の個別面談があり、その際に「他社への就職活動はきちんとやっているか」などと説明を求められる。
ソニー社員は、リストラ部屋に配属後の様子について見てみましょう。
- 人事担当者と1~2週間に1度の個別面談
- 転職活動を行っているのか説明が必要
ソニーはリストラ部屋に配属した社員が、転職活動を行っているのか確かめる仕組みを作っていますが、人事担当者にもかなり負荷のかかる制度ではないでしょうか。
(5)追い出し部屋から子会社へ
もし社内に踏みとどまろうとすれば、誰でもできる単調な仕事しか与えられない。「仕事が見つからずにキャリアデザイン室に在籍して2年が過ぎると、子会社への異動を命じられ、そこでは紙文書のPDFファイル化など、ひたすら単純作業をやらされる」(ソニー関係者)。
ソニーで追い出し部屋に配属後に踏み止まると、子会社に異動となったようですが、単純作業しか与えられないようですね。
追い出し部屋パナソニックのリストラでも、対象者の単純作業が続いており、大手企業が人員削減を行う際に常習化しているのかもしれないですね。(続く)
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