(1)ソニー、パナソニックの追い出し部屋とリストラ
ソニーとパナソニックなど日本の大手家電メーカーが、業績悪化により大幅なリストラを行っていることは、皆さんご存知であると思います。ソニー平井社長交代と業績悪化(1)で、ホンダ創業者の本田宗一郎がソニーでの講演で、人材育成の重要性について語ったと思われる内容がありました。本田宗一郎がソニー講演で語った内容について、Youtubeの内容を文字起こしをしましたので、見てみましょう。
(2)本田宗一郎 王様なしでやってみたい
ただいまご紹介に預りました、本田でございます。僕の碁は、ザル碁、碁じゃない将棋でございます。僕は王様なしで、いっぺん将棋をやってみたいと思っているんですよ。安心してやれるからね。本田宗一郎は、王様なしで将棋をやってみたいと、ソニー社内の講演でかたっています。本田宗一郎がソニーの講演で語った発言の意味について見てみましょう。
(3)社長を守るよりも能力のある人間を生かせという意味か
王様があるためにこっちは苦労してるんですよ。そうすれば角と飛車をしっかり守ってりゃいいんだからね(笑)。まあ、そういうくらいに思う、それくらいの程度のもんですよ、僕は。本田宗一郎は、企業や組織において社長を守るために周りは苦労しているということを、ソニー講演で言いたかったのかもしれませんね。
- 王将 全方向に1マスずつ動く 相手にとられると負け
- 飛車 前後左右に大きく動ける
- 角将 斜めに大きく動ける
(4)歩は敵陣で金になるが、相手にとられたら歩になる
そのとこへ升田名人がひょこっと来て、「おい、本田お前のうちはうまく歩を使ってるな」と、こういう話なんですね。
「歩というのは素晴らしいものだよと。歩というものは敵陣に行けば金になる」
「だから取られても、相手がもう使うときには歩だ」って言うんですね。本田宗一郎は、将棋の升田名人とのやりとりをソニー講演で話しています。将棋で角や飛車は、強力な駒ですが、相手にとられると強力な駒として使うことができます。歩は敵陣に行けば金になりますが、相手に取られたときは歩として駒の強さが下がります。
(5)歩はうまく使うのが名人である
「こんな合理性のあるねえ、ものすごい良いものはない。これをうまく使うやつが名人だ」と、こう言ったん。本田宗一郎と升田名人の会話は、名言の一つと思いますが、相手にとられても飛車や角将ほどの大きな打撃はなく敵陣で強くなるため重要であると言いたかったのかもしれないですね。
(6)本田宗一郎の成功理由は社員をうまく育てたから
その彼が僕に三段をくれるって言うんですよ。
「本田、お前、本田に三段をくれてやるから」って。「そりゃあ、いいなあ、でも大丈夫かなあ」って言ったら、「いいよ、やる。その代わり1つ条件がある」って言うんですよ。絶対に他人とやらんという。アレを書けって言うんですよ(笑)。本田宗一郎は、升田名人から歩の使い方が上手いと褒められていますが、ソニー平井社長交代と業績悪化(1)をみると、ソニーは王様を守りすぎて社員が萎縮しているのかもしれないですね。
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