(1)ソニー金融部門の利益とソニー生命
ソニー金融部門の利益が、ソニー全体の利益のほとんどを占めていますが、ソニー生命保険が金融部門の主力となっています。ソニーは、ソニーフィナンシャルホールディングスとして、分社化による上場を行っていますが、大株主として60%以上の株式を保有しています。ソニーはリストラにより、業績改善を進めていますが、業績不調のソニーを金融部門が下支えしています。
(2)ソニー外貨建て米ドル保険の発売日
ソニー生命保険株式会社が、平成25年4月18日のプレスリリースで、【新商品】『米ドル建保険』の発売を発表しているので見てみましょう。ソニー生命保険株式会社(社長 井原 勝美)は、平成25年5月2日より新商品『米ドル建保険(米ドル建終身保険・米ドル建養老保険・米ドル建特殊養老保険)』を発売します。円建の保険や金融資産に、米ドル建保険を組み合わせることで、よりバランスのとれた保障と資産形成を実現することができます。ソニー生命保険は、米ドル建ての保険を平成25年5月2日から発売することを発表しています。ソニー生命保険は、外貨建ての保険を販売することで、為替リスクの軽減と高金利を目的としているようですね。
(3)外貨建て米ドル保険の特徴
- 米ドル建の生命保険
- 米国債を基準に予定利率を設定するため、円建の保険と比較して保険料が割安
- 為替相場の変動の影響を受けて変動。
- 会社所定の為替レートは、平成25年5月現在、1 ドルにつき0.01円(1銭)
- 保険料は円での払込
- 保険金は円または米ドルの選択
(4)保険料が割安の理由と日米の金利差
- 日本は金利が安い 年利1% 99円が1年後に約100円
- アメリカは金利が高い 年利3% 97円が1年後に約100円
保険についても満期の保険金から逆算すると、金利が高ければ支払う保険料が安くてすむことが分かります。
(5)為替変動リスクを支払い通貨で避ける
- 為替レート 円高ドル安 満期保険金受け取り時、円換算で目減り
- 為替レート 円安ドル高 満期保険金受け取り時、円換算で増える
為替レートの変動による目減りを避けるためには、満期保険金を米ドルで受け取り、円安ドル高になるまで待ち続けるために、満期保険金をドルで支払う制度を利用すべきでしょうね。 スポンサードリンク
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