ソニー資産売却と買収一覧と会計戦略(4)

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ソニー資産売却と買収一覧を見ると、ソネット買収後に上場子会社を売却することで利益を捻出していることが分かります。ソニーは黒字が確実のようですが、米国会計基準であることを生かしが会計戦略による黒字決算を達成していますね。

(1)ソニーの会計基準は米国会計基準

前回、ソニー エレクトロニクス事業赤字の理由(3)を見ていきましたが、ソニーは業績改善傾向にあるようですね。ソニー資産売却一覧と会計マジックについて、2013年4月27日の東洋経済が報じているので見てみましょう。
テレビ事業の赤字縮小が効き、全社の業績も上向く。またソニーはSEC基準を採用しており、資産売却益が即、営業益の増額要因になる。
ソニーは、米国会計基準を採用しており、資産売却益により企業業績が大きく伸びています。

(2)ソニー平井社長の事業入れ替え内容

ソニーの出資と株式取得

ソニーの出資と株式取得については、ソネット完全子会社化がポイントになります。ソニーはソネット完全子会社化後に、保有しているエムスリー株とDeNA株式の売却で多額の利益を計上しています。

ソニー売却と切り離し

  1. エムスリー株売却 150億円 評価益を入れると合計1150億円の営業益押し上げ要因に ソニー、エムスリー株売却評価益がすごい
  2. DeNA株売却 400億円 DeNA株ソニー売却
  3. ニューヨークビル売却 約990億円 ソニー米本社ビル売却で株価が高い
  4. ソニーシティ大崎売却 1111億円 ソニーシティ大崎リストラと売却交渉
  5. 液晶切り離し(12年4月合弁会社発足)
  6. 実装機切り離し(13年9月予定) ソニーJUKI提携の理由
  7. リチウムイオン電池切り離し(検討中) ソニーNEC日産がリチウムイオン電池提携交渉
ソニー平井社長は、積極的に資産売却を進めていますが、今後、計画している非中核事業分野の資産売却が進むかどうかで、株式市場の評価や業績回復が決まりそうですね。

(3)ソニー2013年3月決算は営業利益の業績予想を達成か

優良資産を立て続けに売却したことから、13年3月期決算では当初発表の営業利益1300億円(前期実績は829億円)をクリアすることは間違いない情勢だ。
ソニーは、資産売却により営業利益を積み上げていますので、それがなければ、赤字の可能性が高いですね。ソニー平井社長テレビリストラを重視していますが、資産売却なしでの黒字を重視していることが分かりますね。

(4)ソニー2014年度は4250億超の営業利益を目標

さらに中期経営計画で掲げる14年度4250億超の営業益へ向けて、5月9日の決算発表時には13年度の大幅増益計画を明らかにする見通し。「ソニー復活」のムードはますます高まるだろう。 
ソニー2014年度は、4250億超の営業利益を目標としていましたが、資産売却なしに利益を積み上げるのはかなりハードルの高い目標になりそうですね。

(5)テレビとスマホの黒字化が課題

もちろん、昨年3月までにストリンガー会長兼社長時代に決定した人員削減などの構造改革あっての損益改善である。平井体制2年目の課題は、テレビとスマホの黒字化をテコに、資産売却に頼らなくても増益を図れるかどうかだ。
ソニーのストリンガー元会長が業績回復の下地を作ったと、東洋経済は評価しているようですが、ソニー権力闘争の真相を見ると評価できないですね。

ソニーのスマホ事業は、エクスペリアZの発売が順調であり、復活の兆候があるようですね。ソニー エクスペリア好調の理由(5)に続く。
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