ソニー株主総会2013内容

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ソニー株主総会2013の内容は、投資ファンドの映画・音楽事業の分社化提案は、検討課題となっています。ソニーが大株主の投資ファンドと対話をどのように行っていくのか、今後も注目ですね。

(1)株主総会2013年の内容

上場企業の株主総会が開催されましたが、2013年の内容を見ると、業績によって内容が大きく変わっています。パナソニックの株主総会は業績悪化と役員退職金を批判する意見がでていますが、ソフトバンクの株主総会は業績好調なため前向きな内容となっていますね。

ソニーは業績改善のために、保有資産のリストラを進めていますが、機関投資家であるヘッジファンドからエンターテイメント事業の上場を提案されています。ソニーは上場企業のため、株式の売買は自由であり、株主との対話の中で要望や成長戦略を提示する義務がありますね。

(2)投資ファンド サードポイントが子会社上場を提案

ソニー株主総会2013内容について、2013年6月25日のSankeiBizが、ソニー株主の米投資ファンド、大株主の取締役会参加を日本企業に提言を報じているので見てみましょう。
米投資ファンド、サード・ポイントのダニエル・ローブ最高経営責任者(CEO)らは現地時間24日付の米経済紙ウォールストリート・ジャーナルに、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」に絡み、日本企業と大株主の関係について変革を迫る内容の記事を寄稿した。同社はソニーに映画・音楽事業の切り離しと一部株式の米国上場を提案している。
ソニー株主総会2013の内容で注目を集めたのは、投資ファンドであるサードポイントが子会社上場を提案したことです。ソニー金融の売上と利益割合がすごいことを見ましたが、昨年の決算短信を見ると事業別に利益が大きく偏っています。

ソニーの業績に対して株価は大きく上昇しましたが、アベノミクスによるラッキーで株価は上昇したと言えますね。ソニーの2013年株主総会で、投資ファンドの要求は控えめでしたが、2014年の業績で業績改善などの成果は求められることになります。

(3)ソニーの事業別利益割合

  1. コンスーマープロダクツ&サービス営業利益 △229,807百万円
  2. プロフェッショナル・デバイス&ソリューション営業利益 △20,194百万円
  3. 映画営業利益 34,130百万円
  4. 音楽営業利益 36,887百万円
  5. 金融営業利益 131,421百万円
  6. ソニーモバイル営業利益 31,407百万円
  7. その他営業利益 △3,546百万円
  8. 小計 △19,702百万円
  9. 全社(共通)及びセグメント間取引消去 △47,573百万円
  10. 連結営業利益 △67,275百万円
ソニーの事業別利益割合を見ると、株主総会で子会社上場を提案された、映画事業と音楽事業は大きな利益を計上していることが分かります。ソニー2014年リストラの理由を見ると、エレキ事業のリストラは続いており、格付け低下で資金調達できなければ子会社上場の株主提案は再浮上する可能性があります。

ソニーの映画事業と音楽事業は、初期投資が大きかったことを考えると、利益の回収にかかる時間が長く投資効率が非常に悪いですが、利益は計上していますね。ソニーは出井氏の経営多角化によるソフトの保有による著作権の重視で、音楽プレイヤーや携帯電話事業で失敗しており、平井氏の選択と集中で2014年3月期に黒字となるのか注目されています。

(4)投資ファンドとアベノミクス

記事の見出しは「日本における第三の矢の正しいターゲット」。アベノミクスについて、ローブ氏らは「成長戦略という『第三の矢』が正しいターゲットに向かうならば、成功する」との見解を示した上で、日本企業に経営の効率化を求めている。
ソニーの大株主であるヘッジファンドは、ローブCEOは菅官房長官と会談を行っていたことが報じられていましたが、アベノミクスという用語を用いて自民党政権に気を使っている可能性がありますね。

サードポイントは、保有するソニー株がアベノミクスで大きな利益を計上していますので、アベノミクスの言葉を強調している可能性もあります。ソニーとサードポイントの関係を考えると、アベノミクスによる幸運で、ソニーの経営陣はリストラされなかったことが分かりますね。

(5)ステークホルダーの関係見直しに言及

ソニーを含む多くの日本企業について「社外から取締役を迎えるなど、重要な改革を実施している」と評価する一方で、「第三の矢が功を奏するためには、経営陣、取締役会、株主の関係を見直さなければならない」と指摘。
サードポイントは、ステークホルダーの関係見直しに言及していますが、内容の一つはストックオプションなどに言及しています。ソニーは、投資ファンドから取締役を招くことを断っていますが、2014年3月期の業績が悪ければ、株主提案が活発化することになりそうですね。

(6)ストックオプションと大株主の取締役会参加

具体的には、取締役が報酬の一定割合を株式で受け取ることや、大株主による取締役会参加を求めている。
ソニーの株主総会で、サードポイントはストックオプションと大株主の取締役会参加を求めていましたが、何れも否定されています。ソニー社外取締役にマクドナルド原田泳幸社長が就任しており、社外取締役の中に、大株主参加を考えたということでしょうね。

ソニー株主総会2013内容は、映画やエンターテイメント事業の分社化は、今後も検討するとしており、ソニーの動向に注目が集まりそうですね。ソニーの業績はXperiaの販売に左右されますが、ドコモ株主総会2013内容でも、携帯販売戦略について株主質問がでていますね。
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