(1)ソニーのリストラと株主総会
ソニーは業績悪化により積極的なリストラを行っていますが、早期退職制度などにより人件費の削減を急速に進めています。ソニーやパナソニックの追い出し部屋が社会的に注目を集めていましたが、両社の格付けは投機的水準の前後であるため、資産リストラについても積極的に進めています。ソニーの大株主に、アメリカの投資ファンドが登場しており、ソニーの業績回復やエンターテイメント部門の分社化を提案していました。ソニーの平井社長は、アベノミクスによる株価回復という幸運に恵まれましたが、2014年度に業績が伸びなければヘッジファンドの要求にどう対応するのか注目を集めています。
(2)ソニーイーエムシーエス2013年のリストラ
- ソニーイーエムシーエス ソニーの家電製造子会社
- ソニーイーエムシーエスの社員数 約5000人
- ソニーイーエムシーエス国内5工場 無制限のリストラを実施
- ソニーイーエムシーエスの早期退職者募集期限 2014年3月末
ソニー岐阜工場社員リストラの人数をまとめましたが、ソニーイーエムシーエスの工場が対象でした。ソニーはEMSと取引を増やして委託生産を積極的に行っていますが、自社の子会社で生産を減少させる方針を継続していることが分かります。
(3)ソニー2013年度のリストラ
- ソニー2013年度のリストラ 1万人
- ソニー2013年度のリストラ 海外7000人
- ソニー2013年度のリストラ 国内3000人
ソニー倒産危機の格付をまとめましたが、フィッチがソニーの格付を投機的水準に格付けしています。ムーディーズも、ソニーの格付けを投機的水準に格下げする検討をしており、ソニーがリストラをする背景が分かりますね。
(4)ソニー格付け低下の影響
- ソニーの増資 株価下落で株主の利益が既存
- ソニーの社債発行 金利の上昇で支払利息の増加
- ソニーのコマーシャルペーパー 発行できず銀行融資が必要の可能性
大手企業は、コマーシャルペーパーで多額の資金調達を行っていますが、格付が低下すると発行は困難になります。日本を代表する電機メーカーで、パナソニックは投機的水準に格付けが低下しましたので、三井住友銀行を主幹事とするシンジゲートローンの融資枠契約で資金繰りを確保しています。
(5)ソニーの業績動向
- ソニーの売上高 7割がエレキ事業
- ソニーの決算2013年9月中間期 3期連続の赤字
- ソニーの決算2013年9月中間期 当期損失158億円
- ソニーの決算2014年3月業績予想 当期利益500億円から当期利益300億円に下方修正
ソニーは平井社長就任後に、100%子会社化した携帯電話事業でXperiaシリーズが好調な売上を続けています。ソニー2014年リストラの理由は、EMSの活用による外注拡大でコスト削減を行うことですが、ソニーの業績が回復するのか2014年3月期決算に注目ですね。 スポンサードリンク
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