ソニーホームページより
フィッチ SONYを投機的水準に格下げ
フィッチが、SONY格付けを投機的水準に格下げした。この事が、インターネット上でも議論を呼んでいる。その詳細を見てみよう。ソニーとパナソニックを格下げ
▲フィッチ、ソニーとパナソニックを「投機的」水準に格下げ2012年 11月 22日 20:54 JST
【香港】格付け大手のフィッチ・レーティングスは22日、ソニーとパナソニック両社の長期信用格付けをいずれも投機的水準に引き下げた。これは業績不振からの脱却に苦しむ両社にとって、新たな打撃だ。フィッチが、ソニーとパナソニックの格付を下げた事について報じている。
その理由を見ると、深刻なことが分かる。
ソニー格下げの理由
ソニーの格下げには「同社の主力製品における技術的なリーダーシップの喪失、し烈な競争、先進国の弱い経済状況、それに強い円相場を考慮すると、同社の復調は緩慢であるとするフィッチの見解が反映されている」とフィッチは指摘した。上記、短い文であるが重要なので、下記にまとめて書き出す。
- 主力製品における技術的なリーダーシップの喪失
- し烈な競争
- 先進国の弱い経済状況
- 強い円相場
厳しい競争環境
- 主力製品における技術的なリーダーシップの喪失←商品力の低下
- し烈な競争←市場競争激化
- 先進国の弱い経済状況←販売先の経済状況が不調
- 強い円相場←価格競争力の低下
よく例えとしてだされるが、アップルが新しいマーケットを作った事を考えると、ソニーの力不足であることは否めない。
他の格付け会社として、ムーディーズの評価を見てみよう。
ムーディーズの格付けは投機的水準寸前
投資適格のなかでは最も低い水準
▲ソニー格付け、投資適格下限に下げ ムーディーズ2012/11/9 17:43
格付け会社のムーディーズ・ジャパンは9日、ソニーの長期発行体格付けと長期シニア無担保社債の格付けを「Baa2(トリプルBに相当)」から「Baa3(トリプルBマイナスに相当)」に1段階引き下げたと発表した。投資適格のなかでは最も低い水準となる。ムーディーズは、ソニーの格付けは格下げ。投資適格の中でも、最も低い水準に引き下げている。投機的水準に格下げされなかったものの、その指摘はフィッチと似たものがある。
ムーディーズの指摘
事業の全体観
格下げの理由について、ムーディーズは「デジタルAV製品市場の需要低下が急速に進み、ソニーの収益基盤の縮小が想定以上に早く進む可能性がある」と指摘。ムーディーズの指摘を見てみよう。まず、全体観について説明している。
- デジタルAV製品市場の需要低下が急速に進み
- 収益基盤の縮小が想定以上に早く進む可能性
個別事業
「テレビや携帯電話事業の営業赤字やゲーム事業の収益低下が続くことで、同社全体の収益は引き続き低迷する」との見方を示した。以下に、指摘された事業をまとめる。
- テレビの営業赤字
- 携帯電話の営業赤字
- ゲーム事業の収益低下
ソニー2014年リストラの理由を見ると、ソニーはリストラを継続しており、業績悪化で追い込まれていることが分かる。ソニーのエレキ事業は不調が続いており、2014年3月期で大幅な赤字となれば、格付け会社が倒産危機と判断して、格付けを格下げするリスクが十分にあると言えそうな水準である。 スポンサードリンク
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