ソニー子会社資産の入れ替えを加速
ソニー エムスリー子会社化の理由を以前まとめましたが、ソニーのエムスリー株の利益がすごいことを、2013年2月21日の日経新聞9面が報じているので見てみましょう。
ソニーは20日、子会社で医療情報サイト運営のエムスリー株9万5000株をドイツ証券に売却すると発表した。同証券は取得後に市場などで売却するもよう。1月に米本社ビル売却を決めるなど足元で事業や資産の入れ替えを加速しており、今回の売却もその一環。売却に伴い2013年3月期の連結営業損益(米国会計基準)を1150億円押し上げる効果はあるが、業績への影響は「精査中」としている。ソニーがドイツ証券にエムスリー株式の売却を発表しています。ソニーのエムスリー株売却と、株式の時価評価で多額の利益押し上げ効果が見込めるようですね。
ソニーの株式買収や資本出資と資産売却
- 株式買収や資本出資 ソネット完全子会社化 約550億円(TOB分)
- 株式買収や資本出資 オリンパス出資 約500億円(一部予定)
- 株式買収や資本出資 米ゲーム会社買収 約300億円
- 資産売却 ニューヨークビル売却 1000億円強
- 資産売却 ケミカル事業売却 約570億円
平井社長が、ソニーグループとして、必要な資産の選別を行っていると言えるのかもしれないですね。子会社上場は優良子会社の場合、利益がグループ外に逃げるため、企業価値の損失であると指摘もあり、ソネットはソニーにとって収益力のある優良企業であるという見方もできます。
エムスリー株はソニーの子会社から外れる
保有するエムスリー88万6908株(発行済み株式の55.8%)のうち、6%分を25日までに売却する。売却後は保有比率が49.8%に下がり、エムスリーは持ち分法適用の関連会社となる。ソニーはエムスリー株を、過半数以下に売却することで、連結子会社でなくすようですね。ソニーがエムスリー株を売却したとしても、大きな影響力を行使できる立場であることは変わらないでしょう。
エムスリー株売却益は142億円
売却額などは公表していないが、約150億円とみられる。さらに継続保有するエムスリー株の時価評価で、会計上の再評価益も発生。営業利益が計1150億円押し上げられる計算だ。ソニーがドイツ証券にエムスリー株を売却した金額について、2013年2月21日の日経新聞の別の報道をまとめると以下のようになります。
- ソニーがエムスリー株の売却価格を発表
- エムスリー株売却価格は142億円
- ドイツ証券から現金で2013年2月25日に受け取る
- 2013年3月期に売却益と再評価益を約1150億円計上
エムスリー株の利益はに一定程度織込み済みか
ソニーの今期は連結営業損益が1300億円の黒字(前期は672億円の赤字)見通し。ただ4~12月期の決算発表で加藤優最高財務責任者(CFO)は「資産や事業の売却について色々な可能性がある」と表明。今回の利益計上も、一定程度は予想に織り込まれているようだ。ソニーのエムスリー株の利益は、決算予想に一定程度織込み済みの可能性があるようですね。ソニーのエムスリー株売却利益と評価益がすごいですが、決算の数字をどこまで押し上げるのか一過性ですが楽しみですね。 スポンサードリンク
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