ソニー株価の今後 予想引き下げ

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ゴールドマンサックス証券が、ソニーの株価予想を引き下げている。ゴールドマンサックス証券は、ソニーCBの加工を行ったことが最近、報道されているが、それと合わせて気になる所だ。ソニーは、業績回復で株価予想を覆して欲しいところだ。2013年2月7日に、追記があります。

上記は、ヤフーファイナンスで、2,012年12月7日から、過去10年間の株価推移をみたものである。ソニーの株価が著しく低迷しており、ソニーの経営者の失敗が分かる。ソニーの株価は低迷を続けているが、ゴールドマンサックス証券は、更なる目標株価の引き下げを発表した。

(1)ゴールドマンサックス目標株価引き下げ

ソニーが3日続落、ゴールドマン証は転換社債発行に伴う希薄化を考慮し目標株価引き下げ
12月4日(火)16時28分配信 モーニングスター
ゴールドマン・サックス証券では、目標株価を800円から690円へ引き下げ、売りの投資判断を継続した。3日付リポートによると、業績予想は微修正にとどめたが、先月発表した転換社債発行に伴う希薄化を考慮して目標株価を引き下げ。株価は依然割高としている。(モーニングスター)
ソニーの目標株価を、ゴールドマンサックス証券が引き下げ、売りの投資判断を継続した。ゴールドマンサックス証券は、ソニーの転換社債を株式分離するなどの動きがと合わせて考えると、今回の目標株価引き下げは、少し気になる所だ。

(2)ソニーの影響利益は180億円と予想

13年3月期の一過性利益(約800億円)を除いた営業利益の実力値は180億円と予想。来期はスマホの赤字改善、半導体の増益、リストラ費用の減少などがあるものの750億円程度にとどまると予想。(モーニングスター)
ソニーの売上高予想が、6兆円台であることを考えると、営業利益の実力値が180億円とすると、あまりにも利益率が低い。ソニーで気になるのは、株価予想は円安により変化するのではないかという点である。

(3)ゴールドマンサックス証券は為替相場円安の言及なし

今回のゴールドマンサックス証券の、目標株価引き下げ報道では、為替についての言及がない。為替レートが円安になれば、製品競争力が強化される上に、利益の増加が見込まれる。その点は、少し気になるところだ。

同業種のシャープは株価の今後を見る上で、経営陣の意思決定の明確が求められている。ソニーも迅速な経営判断を行うことができるのか注目かもしれない。

(4)15年3月期は大幅赤字を予想

来期以降も大胆な構造改革がなければ750億円前後の営業利益が続くとみており、15年3月期については大規模構造改革を織り込んで1460億円の大幅赤字になると予想している。(モーニングスター)
どうやら、ゴールドマンサックス証券の株価予想は、ソニーがリストラにより大規模な構造改革の費用が発生すると見込んだうえでの数値のようだ。

では、ゴールドマンサックス証券の予想の信憑性について見てみると、ソニーは、CDSに倒産懸念が徐々に現れており、市場はソニーの将来性について悲観し始めている。

(5)ソニー格付けは投機的水準

ソニーの格付けについても、フィッチとムーディーズは、倒産危機の格付であることを意識させる水準に格下げを始めている。フィッチは、ソニー格付けを投機的水準に格下げ。ムーディーズはソニー格付けを投資適格の下限まで下げており、もう1ノッチダウンすると投機的水準となる。

ソニー株価の今後について、ゴールドマンサックス証券は株価予想を引き下げた。その理由は収益力に疑念があることに他ならない。決算発表で、ソニーがこの評価を覆せることができるのか、注目かもしれない。

ソニーのその後について、下記を追記しました(2013年2月7日)。

(6)ゴールドマンサックス証券の株価予想が外れる



ソニーの株価について、ゴールドマンサックスは株価予想を引き下げましたが、大きく外れました。ソニーは為替相場の円安や、米本社ビル売却価格が高かった事から、株価は大きく上昇しています。

ソニーの株価は、2013年2月7日の終値で1519円となっており、ゴールドマンサックス証券の目標価格690円の2倍以上になっています。ソニーの転換社債も株価上昇に合わせて上昇しており、ゴールドマンサックス証券の予想は現在、大きく外れていますね。
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2 件のコメント:

  1. ブログ 経済参謀シャーロック でも、 ソニー低迷の基礎的構造について、その所々を解説してゆきます

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    1. >経済参謀さん。
      おはようございます^^
      ソニー、復活して欲しいですね。

      削除

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