オリンパス福島の工場に設備投資

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オリンパスが福島の会津、白河の工場などの設備投資を行うと発表した。ソニーはオリンパスに出資、提携関係にあるため、オリンパスの競争力強化に繋がるのかどうか、注目であろう。


オリンパス生産能力の増強

オリンパスが、平成24年12月21日に、固定資産の取得(医療主要製造拠点における新棟建設)に関するお知らせで、福島県の会津と白川、青森県の3工場で、生産能力を増強することを発表した。

オリンパスは、ソニーからの出資を受け入れ、会社の建て直しを行っているが、ソニーとオリンパスは提携事業に遅れがでている。

そういった中で、オリンパスが、生産能力を増強するというニュースは、ソニーにとってもよい影響を与えそうだ。発表の内容について見てみよう。

オリンパスが増強する工場と投資金額197億円

増強するのは、オリンパスの医療事業で主力の生産拠点だ。
  1. 94億円 会津(福島県会津若松市)
  2. 86億円 白河(福島県西郷村)
  3. 17億円 黒石(青森県黒石市)
投資金額は、福島県に重点を置いている。管理人の推測であるが、福島県の復興のための各種助成金があるため、設備投資を行ったのであろうか。

では、それぞれの工場について細かく見てみよう。大企業の中では、普通なのかもしれないが、かなり工場の規模が拡大する。会津工場と白河工場は、2万㎡以上の述床面積が拡大する。

福島県会津工場

  • 事業内容 医療用内視鏡スコープ、周辺機器の開発・製造
  • 投資額 約94億円
  • 敷地面積 83,029㎡
  • 新棟の延床面積 22,135㎡

福島県白河工場

  • 事業内容 医療用内視鏡筐体の開発・製造および購買
  • 投資額 約86億円
  • 敷地面積 76,220㎡
  • 新棟の延床面積 23,900㎡

青森県黒石工場

  • 事業内容 医療用処置具製品の開発・製造
  • 投資額 約17億円
  • 敷地面積 39,471㎡
  • 新棟の延床面積 3,000㎡
オリンパスは、工場の設備投資計画とともに、今期の決算予測への影響は軽微であると発表している。決算予想と、平成24年3月期の決算が興味深いので見てみよう。

オリンパスの決算予想

  • 平成25年3月期予想 連結売上高 757,000百万円(前年848,548百万円)
  • 平成25年3月期予想 連結営業利益38,000百万円(35,518百万円)
  • 平成25年3月期予想 連結経常利益16,000百万円(17,865百万円)
  • 平成25年3月期予想 連結当期純利益8,000百万円(前年△48,985百万円)
ポイントは、オリンパス粉飾決算と飛ばしではないだろうか。前期の当期純利益の赤字は、粉飾決算が明るみになったため、計上した損失の影響であろうと思われる。

オリンパスが、福島の工場などに設備投資することを発表したが、ソニーはオリンパスとの出資・提携を発表しており、競争力強化に繋がるのかどうか注目だ。
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