ソニー2014年リストラの理由

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ソニー2014年リストラの理由は、格付が投機的水準の目前であるからですね。ソニーは格付けが投機的水準になれば、パナソニックのように銀行融資枠の設定などの検討が必要になりそうです。


(1)ソニーのリストラと株主総会

ソニーは業績悪化により積極的なリストラを行っていますが、早期退職制度などにより人件費の削減を急速に進めています。ソニーやパナソニックの追い出し部屋が社会的に注目を集めていましたが、両社の格付けは投機的水準の前後であるため、資産リストラについても積極的に進めています。

ソニーの大株主に、アメリカの投資ファンドが登場しており、ソニーの業績回復やエンターテイメント部門の分社化を提案していました。ソニーの平井社長は、アベノミクスによる株価回復という幸運に恵まれましたが、2014年度に業績が伸びなければヘッジファンドの要求にどう対応するのか注目を集めています。

(2)ソニーイーエムシーエス2013年のリストラ

  1. ソニーイーエムシーエス ソニーの家電製造子会社
  2. ソニーイーエムシーエスの社員数 約5000人
  3. ソニーイーエムシーエス国内5工場 無制限のリストラを実施
  4. ソニーイーエムシーエスの早期退職者募集期限 2014年3月末
ソニー2014年リストラの理由について、2014年1月18日の週刊実話が報じているので見てみてましょう。ソニーは家電の製造子会社である、ソニーイーエムシーエスのリストラを発表していますが、早期退職者数の募集制限は無制限のようですね。

ソニー岐阜工場社員リストラの人数をまとめましたが、ソニーイーエムシーエスの工場が対象でした。ソニーはEMSと取引を増やして委託生産を積極的に行っていますが、自社の子会社で生産を減少させる方針を継続していることが分かります。

(3)ソニー2013年度のリストラ

  1. ソニー2013年度のリストラ 1万人
  2. ソニー2013年度のリストラ 海外7000人
  3. ソニー2013年度のリストラ 国内3000人
ソニーは、2013年度に1万人のリストラを発表していましたが、海外7000人と国内3000人のリストラを行いました。ソニーの平井社長が社長に就任した時点で、ソニーは赤字の計上でリストラを続けており、電機事業の業績不振の影響は大きいことが分かります。

ソニー倒産危機の格付をまとめましたが、フィッチがソニーの格付を投機的水準に格付けしています。ムーディーズも、ソニーの格付けを投機的水準に格下げする検討をしており、ソニーがリストラをする背景が分かりますね。

(4)ソニー格付け低下の影響

  1. ソニーの増資 株価下落で株主の利益が既存
  2. ソニーの社債発行 金利の上昇で支払利息の増加
  3. ソニーのコマーシャルペーパー 発行できず銀行融資が必要の可能性
ソニーが格付け低下すると、どういった影響がでるのか簡単に見てみましょう。ソニーの格付低下は、株価下落の要因となりますので、財務悪化が今後も進んだときに、発行済み株式数の増加により株主利益の減少幅が拡大することになります。

大手企業は、コマーシャルペーパーで多額の資金調達を行っていますが、格付が低下すると発行は困難になります。日本を代表する電機メーカーで、パナソニックは投機的水準に格付けが低下しましたので、三井住友銀行を主幹事とするシンジゲートローンの融資枠契約で資金繰りを確保しています。

(5)ソニーの業績動向

  1. ソニーの売上高 7割がエレキ事業
  2. ソニーの決算2013年9月中間期 3期連続の赤字
  3. ソニーの決算2013年9月中間期 当期損失158億円
  4. ソニーの決算2014年3月業績予想 当期利益500億円から当期利益300億円に下方修正
ソニーの売上高は7割がエレキ事業であり、金融事業や映画事業などが黒字であっても、エレキ事業が黒字にならなければ業績は厳しいと言えます。ソニーの業績は赤字続きですが、平井社長の責任というよりも、出井氏とストリンガー氏の前任が成長戦略に失敗したことが最大の要因ですね。

ソニーは平井社長就任後に、100%子会社化した携帯電話事業でXperiaシリーズが好調な売上を続けています。ソニー2014年リストラの理由は、EMSの活用による外注拡大でコスト削減を行うことですが、ソニーの業績が回復するのか2014年3月期決算に注目ですね。
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