(1)パナソニックやシャープと追い出し部屋
日本企業の特徴として、アベグレンが終身雇用について指摘していましたが、家電大手企業は業績悪化により雇用を維持する余裕がなくなっています。ソニー、リストラの真相を見ると、日本は解雇規制が厳しいため従業員が自発的に退職したくなるような仕組みづくりを行っていることが分かります。ソニーが追い出し部屋でリストラをどのように行っているのか、2013年3月23日の東洋経済を見てみましょう。ソニーの平井社長は、就任時点でエレキ事業の経営が大きく悪化しており、リストラに追い込まれたと言えそうですね。
(2)追い出し部屋の場所
東京・品川のソニー旧本社ビル。現在、「御殿山テクノロジーセンター NSビル」と改称された8階建てのビルの最上階に、問題とされる部署はある。ソニーの追い出し部屋がある場所は、ソニー公式サイトで確認すると〒141-0001東京都品川区北品川5-1-12に御殿山テクノロジーセンター NSビルがあります。ソニーの追い出し部屋の最寄り駅は、山手線の品川駅、大崎駅、五反田駅の間くらいの場所が、地図で表示されますね。
ソニーの追い出し部屋の冒頭の地図と2013年3月23日の東洋経済p96の画像が一致していますので、気になる方はご参照。ソニー2014年リストラの理由を見ると、ソニーは業績の悪化により2014年もリストラを行っていますね。ソニーの平井社長が就任する以前から、エレキ事業は赤字を続けていましたが、業績は完全に回復していないことが分かります。
(3)東京キャリアデザイン室の今と昔
「東京キャリアデザイン室」。かつて大賀典雄名誉会長が執務室を構え、役員室が置かれていた由緒正しきフロアは今、社内で「戦力外」とされた中高年の社員を集めてスキルアップや求職活動を行わせることを目的とした部署に衣替えをしている。ソニーの追い出し部屋がある、東京キャリアデザイン室の部屋の使われ方を比較すると、ソニーの今と昔が分かりますね。
- 大賀典雄名誉会長が執務室や役員室のあったフロア
- 追い出し部屋として、社内で「戦力外」とされた中高年の社員を集めている
(4)東京キャリアデザイン室に配属の社員
Aさん(50代前半)も東京キャリアデザイン室への異動を命じられた一人だ。午前9時前に出勤すると、自身に割り当てられた席に着き、パソコンを起動させる。ここまでは普通の職場と変わりない。ソニーは50代前半の社員に東京キャリアデザイン室へ異動を命じていますが、会社によっては既に出向している会社員も多いですね。ソニーの東京キャリアデザイン室に配属の社員について、パソコンを起動させた後に何をしているのか見てみましょう。
(5)追い出し部屋の仕事
違っているのが仕事の中身だ。会社から与えられた仕事はなく、やることを自分で決めなければならない。「スキルアップにつながるものであれば、何をやってもいい」(Aさん)とされているものの、多くの社員が取り組んでいるのは、市販のCD-ROMの教材を用いての英会話学習やパソコンソフトの習熟、ビジネス書を読むことだ。ソニーが追い出し部屋の場所で行っていることを見ると、職務と全く関係のないことが行われていますね。ソニーで追い出し部屋に配属された社員とリストラに至るまでを、見ていきたいと思います。ソニー社員とリストラ部屋の仕事(2)に続く。 スポンサードリンク
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