ソニー名前の由来と取引先評価(2)

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ソニー名前の由来を見ると、電機にこだわらないことで、会社の業態に縛りを作らないことを意識していたようです。ソニーの平井社長の発言や取引先評価を見ると、電機メーカーとして復活の可能性を感じますね。

(1)ソニー平井社長と建て直し

前回、ソニー製品変化(1)について見ていきましたが、ソニー平井社長交代と業績悪化の建て直しを見るとソニーの名前の由来が分かります。

ソニーのHPで紹介されている内容を見ると、音『SONIC』の語源となったラテン語の『SONUS (ソヌス)』と小さいとか坊やという意味の『SONNY』が語源であるようですね。

ソニーの名前には、どのような業態にも変えられるように電機という名前をつけなかったと、2013年4月27日の東洋経済が報じているので見てみましょう。

(2)取引先とのサプライヤーコンファレンス

毎年1月中旬に電子部品メーカー、商社などを招いて新高輪プリンスホテル(東京・品川)で行われるサプライヤーコンファレンスも、今年は様子が違っていた。あいさつに立った平井社長は、ハワード・ストリンガー前会長とは異なり、ものづくりにおける付加価値をストレートに強調した。
ソニーの平井社長は、製品の仕入先とコンファレンスを行ったようですが、ストリンガー元会長との違いが大きく現れているようですね。

(3)平井社長とストリンガーの違い

「これまではすぐに価格の話をしてしまった。しかし価格の話はしません。付加価値をどんどん提案してください。感動してもらえるものを一緒に作っていきましょう」。
平井社長のスピーチを聞いた部品商社社長は安心したという。「昨年まではソニー・ピクチャーズの映画の話ばかり。ソニーはメーカーに戻ったんだ、と感じた」。
ソニーのストリンガー元会長は、メディアの実力者として、ソニー元会長の出井氏がスカウトした人材で映画事業に注力していました。

ソニーのエレクトロニクス事業が低迷したのは、社長指名の失敗であるため、ソニー出井改革の失敗の一つであると言えるのではないでしょうか。

(4)ソニー電機と名付けなかった理由

平井社長を支える盟友の河野弘ソニーマーケティング社長は次のように解説する。「(創業者の)盛田(昭夫)さんはソニー電機とは名付けなかった。どのようなトランスフォーメーションをしていもいいように。だからこれまでハード、ものづくりというあたりが手薄になったのも仕方がない。」
ソニー名前の由来を見ると、ソニー電機と名付けなかった理由は、業態変化が行えるようにという意味があったようですね。ソニー金融の売上と利益割合がすごいですが、金融事業の育成に効果があった可能性がありますね。

(5)ソニー社員のこだわり

「でもソニーの社員は、世界最小とか世界再軽量にやたらとこだわる。そういうことが好きで入ってきた人ばかり。やはり、ものづくりでソニーは大きな力を発揮するんですよ」。ものづくりを行うメーカーらしい立ち居振る舞いを取り戻しつつあるようだ。
ソニー社員は、世界初のものにこだわりがあるようですが、アップルやサムスンなど海外メーカーで多額の利益を計上しているライバルメーカーがあります。ソニーの取引先評価を見ると、復活の可能性は十分にありそうですね。ソニー エレクトロニクス事業赤字の理由(3)に続く。
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